総合日本語3B_実習記録 第十二回
2020/01/14(火)
12:15 受講生を「朝型」、「夜型」、「朝型/夜型」3つのグループに分けた。
12:20 授業のスケジュールの変更について説明した。
12:23 授業の流れについて説明した。
12:25 期末プレゼンテーションのテーマについて説明した。自由テーマを
選びたい受講生を先生と相談してもらう。
12:28 教科書54ページのモデル作文を先生と一緒に読んでもらう。
読みながら、難しい表現を説明した。
12:41 教科書54ページのモデル作文をペアで普通体で練習してもらった。
12:50 TAが「反対意見への反論」について説明した。
12:54 反対意見への反論をグループでそれぞれ考えてもらった。
13:23 それぞれのグループから一人に考えた結果を発表してもらった。
【気づき】
・「朝型/夜型」を選んだ受講生にとって、反対意見、さらに、反対意見への反論が難しくなる。
「朝型」または「夜型」は、その反対意見のいいところを書けばいいが、「朝型/夜型」の反対意見はどのように書けばいいのかが受講生にとって難しい。最初自分の意見という部分ですでにそれぞれのいいところを書いたが、反対意見で何を書けばいいかという疑問を持っている受講生がいる。さらに、反対意見を考えるのは難しいので、反対意見への反論はより一層難しくなる。
そのため、「朝型/夜型」を選んだ受講生の作文に対して、特に反対意見とそれへの反論についてフィードバックが必要だと思う。また、「朝型」または「夜型」を選んだ受講生にとっても、二つの意見も自分の主張にした時に反対意見とそれへの反論の部分をどのように書けばいいのかについて学習することができる。
総合日本語3B_実習記録 第十一回
2020/01/07(火)
【授業内容】
12:18 出席を取った。
12:20 「朝型」、「夜型」について受講生に説明した。その後、2つのタイプ
についてどちらのほうがいいかを受講生に聞いた。
12:22 教科書50ページの会話をペアで練習してもらった。
12:26 練習した後、サクさんとブンさんはそれぞれどのようなタイプなのか、
および、その理由について受講生に確認した。そして、「朝型」と
「夜型」はそれぞれどのような生活をするのか、および、そのいい
ところを受講生に聞いた。
12:34 自分と同じタイプの人を見つけてその理由と具体例について
話し合ってもらった。
12:40 自分と違うタイプの人と話したらびっくりしたことを受講生に聞いた。
12:44 教科書52ページの表で自分のアイディアを書いてもらった。
13:02 教科書52-53ページのアウトラインについて説明した。
13:09 教科書52-53ページのアウトラインを使って自分のアイディアを
話してもらった。
【気づき】
・反論への反論は難しいところになる。
この課では、自分の意見→自分の意見への反論→反論への反論という形の作文を練習してもらう。「自分の意見への反論」まではまだ書けるかもしれないが、反論への反論は難しい。授業で受講生の様子を見たら、「反論への反論」はどのようなものなのか、概念として一応理解されたかもしれない。しかし、実際に話を聞いてもらったら、説得力のある「反論への反論」とは言えないと思う。例えば、自分の意見は朝に起きられないので夜型がいいということであれば、反論は朝に早く起きると朝ごはんを食べる時間があるので体にいいということになる。ここまではまだ論理的である。しかし、反論への反論は「しかし、朝ごはんを食べたくない人もいる」ということになっている。「反論への反論」は反論の後にもう一度自分の主張を強調するために書くものなので、それだけでは説得力に欠けており、自分の主張が弱くなると思う。そのため、次の授業では、「反論への反論」についてもう一度説明し、また、受講生が書いた「反論への反論」を見て必要に応じて指導する必要があると思う。
総合日本語3B_実習記録 第十回
2019/12/24(火)
【教育実習】
【授業内容】
①授業のスケジュールについて説明した。
②作文の言葉の普通体について学生と一緒に確認した。
③作文セルフチェックをしてもらった。
④作文の題について説明した。
⑤グループでそれぞれの題をチェックして読んでもらった。
⑥作文の中心文について説明した。
⑦まず、自分の作文の中心文の下に線を引いてもらった。
そして、グループでそれぞれの中心文を読んでもらった。
⑧作文の支持文について説明した。
⑨ミニプレゼンテーションの言葉について説明した。
⑩ミニプレゼンテーションの例でデモンストレーションをした。
⑪ミニプレゼンテーションの例を使ってグループで練習してもらった。
⑫おすすめ作文を二つ紹介した。
【学生の様子】
・グループ活動は授業のペースより少し速かった。授業内容⑪を行っていた時に、例ではなく、自分の作文でミニプレゼンテーションをしていたグループが多かった。
・中心文について、中心文がすべて最初の文にある学生がいたので、次回は中心文の位置(最初の文の位置だけではない)について説明する必要があると考える。
総合日本語3B_実習記録 第九回
2019/12/17 火曜日
【授業内容】
12:23 クイズを説明した。
・れんらくがとるために
をとれるように
・ないように/できるように
・そのお寺(noun)はどこ
それ(pronoun)
12:35 教科書44ページの③について、デモンストレーションをしてから、
グループで音読して意味を確認してもらった。
12:52 教科書44ページの③について説明した。
・どうして~んでしょうか
のだろうか←普通体
・それは~からです
からだ←普通体
・一方→それにたいして/それに対し
12:58 教科書44ページの③をグループで普通体で音読してもらった。
13:03 教科書46ページで、トピックを選んでから中心文、支持文を
書いてもらった。終わったら、グループで話してもらった。
総合日本語3B_実習記録 第八回
2019/12/10火曜日
【授業内容】
12:18 中間テスト、最終の成績(各部分の割合など)について説明した。
12:23 出席を取った。12月24日の実習の授業について説明した。
12:25 作文ルールを説明した。
→対比・問題点・意見 の表現
・「思う」と「考える」の違い
・「気がする」 「思う」の意味に近い
12:27 教科書42ページの内容をグループで練習してもらった。
12:35 教科書43ページの「習慣」について、受講生の皆に一つずつ確認した。
12:52 自分と他人の習慣についてグループで話し合ってもらった。
13:10 話し合っていた内容を書いてある紙を全部後ろの壁に貼ってそれぞれを
受講生に説明してもらった。
【気づき】
・グループで話し合ってから発表するというやり方が有効である。
今週は、ワークシートを各グループに配布し、最後に話し合っていた内容を紙に書いて後ろの壁に貼って発表してもった。過去のグループ活動は、時間の制限や受講生の能力などを考慮するので、いつも練習して済んだ。そのため、適当にやっている受講生や授業以外の話をしている受講生が見られた。今週のように、話し合いの後にその内容を説明することになったため、グループ練習の時に、受講生がより集中的にディスカッションするようになった。それに、各グループの話し合いを確認することもできた。
総合日本語3B_実習記録 第七回
2019/12/03火曜日
【授業内容】
12:19 今日の内容を説明した。
12:20 普通体、文法などについていつものように自分でチェックしてもらった。
12:23 全体的に作文に対してフィードバックをした。
・中心文のチェック
→接続語:時間順で述べるだけではなく、ステップの順番に従って書く
べきである。
・支持文のチェック
→詳しいか?(自分のオリジナリティを示すことができる)
わかりやすいか?
・普通体・書き言葉
→もう一度注意喚起
12:30 チェックした作文をグループで音読してコメントをしてもらった。
→コメント:
・チェックを見てどう書けばよりいい作文を書けるか?
・感想(面白いところ、よくわからないところなど)
・形式
13:30 先生のおすすめ作文を2つ紹介した
13:05 年賀状について説明して見本を示した。
13:10 まず見本を参考しながら受講生に練習してもらった。
13:18 それからオリジナリティのある自分なりのデザインした年賀状を
書いてもらった。
【気づき】
・題目の書き方がわからないことが見られた。
「留学のために準備しなければならない」というような文を題目として書いたことが見られた。意味的には作文の内容を包括的にまとめているが、形式的にはそのように一つの文を題目にする書き方がありえない。それに、同じ意味でより短く書くことも可能である。例えば、「留学の準備」をそのまま題目にしていいと思う。この題目を付けた受講生も実にいる。そのため、題目の形式(名詞フレーズ)、注意すべき点について、一回説明したほうがいいと思う。
・音読してコメントをするという練習にはコメントがないという状況がある。
練習の前に、コメントの内容についてヒントを挙げたが、実際に練習した時に、コメントがなくて音読して済んだ状況がある。コメントと言っても、必ずどこにミスがあるか、文法や形式のチェックといったような修正のアドバイスではない。挙げられたヒントのような、感想だけでも(どこかについて詳しく聞きたいなど)構わない。しかし、やはりコメントと言うと作文のチェックとして捉える受講生が多くいるので、次回のフィードバックではコメントについて説明する時に、改めて強調した方がいいと思う。
総合日本語3B_教育実習 第六回
2019/11/19火曜日
【授業内容】
12:15 敬語の練習とスキット評価を返却して、敬語の練習について説明した。
(お+ます形+になる、お+ます形+する。例:お話しになります、
お話します、お知らせします)
12:38 敬語チェックをやってもらった。
12:45 敬語チェックの答えを一緒に確認した。
12:48 L20のSD8、9を練習してもらった。
・するときvsしたとき
「私の国・家で風邪をひいた/ひく/ひきそうな時、何を食べる/飲むか」、
グループで互いに聞いてもらった。その後、受講生みんな一緒に
シェアしてもらった。
・かもしれない
イラストの一部を見せて「かもしれない」を使ってグループで練習
してもらった。
(サングラスをかけている人はどのような人?何をしているか?)
さらに、イラストの他の部分を見せた(動物病院)。
13:05 「来る/来た+かもしれない」→「V./い-形容詞/な-形容詞/N.+
かもしれない」の語形変化の練習をやってもらった。
△人名+の+かもしれない
13:09 接続語をもう一度説明した。
13:13 中心文と支持文について自分でチェックしてもらった。
・順番
接続語で繋がっている文はある順番に従って書くべきである。
(時間順など)
・支持文
→わかりやすいか?詳しいか?
⇒例えば、~。/なぜなら、~からだ。
13:28 宿題(作文)について説明した。(原稿用紙の書き方で書く)
【気づき】
・支持文として何を書くべきかがわからない。
先週の宿題として「留学の準備」に関して接続語を使って中心文と支持文を書いてもらった。中心文はほとんど教科書の表現をそのまま使ったので、大した問題がない。しかし、支持文について、自分の感想などを書いたことが見られた。例えば、「まず、日本語試験を受ける」という中心文の支持文として、「とても難しかった」というような文を書いた。このように、自分の感想を述べるだけで支持文にならない。支持文は、文字通りに、中心文をサポートする文である。支持文では、自分の感想ではなく、理由や具体例を示して中心文で書いた意見や考えを詳しく説明するべきである。今週の授業で、順番と支持文について自分でチェックしてもらったので、次の授業でしっかりした支持文を書いたかどうかを確認する。
・語彙力が足りない。
言いたいことを簡単な言葉で表現することができない問題がある。作文を書く時に、わからない表現があれば、たぶん母語で辞書を調べた結果をそのまま使ったと思う。その結果、「試験の前に不眠不休で勉強した」、「かろうじて合格した」、「必要な資料をすべて追跡するのは難しい」といったような表現が現れた。そのような表現はすべて間違っているのではないが、少しわかりやすい言い方があるのではないかと思う。また、その表現の意味を本当に理解して使っているかにも疑問を思っている。もし文脈を変えれば、その表現を使えるかどうかがわからないかもしれない。なので、難しい言葉を使ってその意味を理解できるかどうかがわからないということより、わかりやすい言葉を使ってまた似ている文章を書く時に繰り返し使えるということのほうが有益ではないかと思う。例えば、「試験の前に不眠不休で勉強した」という文は、「試験の前に全然休んでおらずに、一生懸命勉強していた」にする。